1990年代に放送されていた人気番組『とんねるずのみなさんのおかげです』の中で、石橋貴明さんが共演者・松嶋菜々子さんに対してセクハラともとれる演出をした動画が、SNSやネットニュースで再び注目されています。
特に問題視されているのは、1994年放送のコント「近未来警察072」でのシーン。
当時20歳前後だった松嶋さんに対して、過激なセリフを言わせたり、身体にふれるような演出が繰り返されていました。
この動画は一部で“黒歴史”と呼ばれ、今の価値観で見直すと明らかにセクハラ的な要素があるとして、多くの人がショックを受けています。
今回はこの“問題動画”の内容や、その背景、さらには石橋貴明さんの他のセクハラ疑惑についても、わかりやすく整理して紹介していきます。
石橋貴明の“問題動画”ってどんな内容?
🟩舞台は1994年のコント番組「近未来警察072」
1994年にフジテレビで放送されていた人気バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』。
その中のコント「近未来警察072」で、石橋貴明さんが演じるキャラと松嶋菜々子さんのやり取りが、大きな問題として取り上げられています。
当時の松嶋さんはまだ駆け出しの若手女優。
その中で“ナナ隊員”という役を演じ、ギャグ満載のSFコントに参加していました。
🟩松嶋菜々子に言わせた“セクシーすぎるセリフ”とは
問題とされているのは、松嶋さんが明らかに性的なニュアンスのあるセリフを何度も言わされていた点です。
たとえば、
- 「今日は私が上になるわ」
- 「私はあなた達のメスブタよ。もっとイタぶってちょうだい」
- 「ダメ!中はダメ!外ならどこでもいいから!」
これらのセリフは、今で言うと完全にアウトな表現です。
当時は「ギャグとして成立していた」とされていましたが、現代の視点で見るとセクハラ演出が許容されていた時代背景が浮き彫りになります。
当時はOKだった?テレビの“笑い”の感覚にズレがあった時代

🟦スタッフも笑ってた?当時の番組づくりの空気
動画をよく見ると、現場のスタッフや観客がセクハラまがいの演出に対して笑っている音声が入っています。
つまり、これが当時の「バラエティでは普通」の空気だったということです。
出演者や視聴者も、深く問題視することが少なかった時代。
しかし、それが「黙認」や「強要」につながっていたのではないかと、今になって疑問視されています。
🟦「攻めてた」じゃ済まされない内容だった?
当時のテレビ業界では、「攻めた笑い」「ギリギリのネタ」が受けていました。
しかし、その中に女性タレントへのセクハラ的な要素が含まれていたことは見逃せません。
“笑い”という言葉で包まれていた演出が、実は誰かの尊厳を傷つけていたと気づくのは、時代が変わった今だからこそです。
🟦「昔は良かった」は今では通用しない理由
「昔のテレビは自由だった」「今は窮屈すぎる」
そんな声もありますが、自由の裏で弱い立場の人が我慢させられていた構造があったことも忘れてはいけません。
今はハラスメントに対する意識が高まり、
「おもしろければ何をしてもいい」という考え方は通用しなくなってきています。
西内まりやにも?石橋貴明のセクハラは1回だけじゃない
🟧胸に手を伸ばす?ハリウッド俳優もドン引きの行動
2015年に放送された「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「食わず嫌い」では、ゲスト出演していた西内まりやさんに対し、石橋貴明さんが胸元に手を伸ばすような動きを見せたことで話題になりました。
その場にはハリウッド俳優のヒュー・ジャックマンも同席しており、彼が「僕がそれをやったら問題だよ」と苦言されていました。
🟧タレントが助けを求めるほどの現場とは?
西内まりやさんが出演した2015年のバラエティ番組で、石橋貴明さんの言動に戸惑った様子を見せたシーンがありました。
石橋さんが胸元に手を伸ばすような動きを見せた際、西内さんは困った表情を浮かべ、「助けてください」と番組共演者の木梨憲武さんに呼びかけているシーンもあります。
一見すると“バラエティのやり取り”に見える場面かもしれませんが、本人が助けを求めるほどだったという事実はあるのかもしれません。
🟧他にもあった?ファンが指摘する“あの場面”
石橋貴明さんに関する過去の番組映像や言動については、近年SNS上でさまざまな意見が交わされています。
「当時は笑って見ていたけれど、今見返すと違和感がある」という声や、「あのシーンも今だったらアウトでは?」という指摘も見受けられます。
とくに女性ゲストとの絡み方や、身体的な距離の取り方などが再注目され、「当時のノリ」とは片づけられないケースもあるようです。
ファンの間でも「もう一度、昔の映像を見直す必要があるのでは」という意見が出ており、過去作品の扱いについて考え直す動きが進んでいます。
「下半身を出した?」と報道も…新たに出てきた衝撃の話
石橋貴明さんに関するセクハラ疑惑は、過去のコントやバラエティ番組にとどまらず、近年になっても新たな報道が出ています。
2025年に「週刊文春」が報じたのは、フジテレビの女性社員との“ある出来事”。
報告によると、石橋さんが飲み会のあと女性と2人きりになり、別の店に移動した場面で、下半身を露出したとされる行為が発生したとのことです。
この件は、フジテレビ社内で設置された第三者委員会の調査にも取り上げられ、「重要な類似事案」として公式に記録されました。
ただし、こちらの件は内容が深く、報告書や証言、関係性の背景なども多く含まれるため、別の記事でより詳しくまとめています。
▶ 【文春砲】石橋貴明“重要類似事案”とは何だった?
こちらの記事では、
- 第三者委員会の調査内容
- 石橋さんとフジテレビとの関係
- なぜ“構造的な問題”とされたのか
をわかりやすく整理しています。
興味のある方は、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
今回の記事では、1994年のバラエティ番組「近未来警察072」で起きたとされる、石橋貴明さんによる松嶋菜々子さんへのセクハラ的演出について掘り下げてきました。
過去には「笑い」とされていた表現や行動も、今の社会ではセクハラとして明確に問題視される時代です。
また、石橋さんに関する他のセクハラ疑惑や、再浮上した“下半身露出”報道などからも、問題が一時的なものではなく、繰り返されてきた構造的な背景があったことが見えてきます。
松嶋菜々子さんのように、キャリア初期の女性タレントが立場の弱さゆえに不適切な演出に巻き込まれていた現実は、見過ごしてはならないものです。
そして今、私たち視聴者もまた「これはおかしい」と感じたことに対して、ただ黙っているのではなく、考える力や声を上げる意識を持つことが求められているのかもしれません。
石橋貴明さんの“問題動画”が再注目される背景には、社会全体の意識変化があることを忘れずにいたいですね。